悪意の見える眼

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 だが、そこでの人間関係の構築に失敗した私は『悪意の影』に追われるようにして、作家を目指すようになる。  ライトノベルの少女向けレーベルに公募し続けて、やっとのことで「明後日の賞」をもらった。  副賞の賞金も十万円とおまけみたいな賞だけど、一年前から編集の緒方さんと二人三脚でデビュー目指して頑張っている。  世の中には頑張っても結果が出ないことがある。  私も一年間がんばってきていたがいつもデビューを見送られてきた。
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