1.興味無い。

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「オーイ渉ー!」 私の席から離れた所から男子達が久瀬渉を呼んでいるのが聞こえた。 渉「んー? そんじゃね、加奈子ちゃん。篠宮さんも」 小さく手を振って久瀬渉は男子達のところに行った。 加奈子「じゃね~。 ……ハァ~…。ちょっと空!」 久瀬渉に返事をしてしばらくした後、加奈子は私を怒鳴った。 そんなに叫ばなくても聞こえるのに。 空「何?」 加奈子「何?っじゃないわよ! 何て態度してんのよアンタわ!?」 空「別に。思った事言っただけ」 加奈子「いくら久瀬くんが嫌いなタイプでも空気を読みなさいよ空気を! アンタ仮にも空って名前でしょ!」 空「意味わかんない。 そんな理由でつけられてないから」 加奈子「そこは流しなさい! あぁ~…、今の絶対久瀬くんファン見てたわよ…。 いじめとかなきゃいいけど」 頭を抱えて加奈子はうぅ~っと唸っている。 空「別に気にしないわよそんなの。 何で加奈子がそんな事気にするの?」 加奈子「そんなの決まってんじゃない! 私は…」 「オーイ!予怜鳴ってんぞ橘。 出席とるからちゃんと体前向いとけー」 いつの間にか予怜は鳴ったらしい。 担任の先生が教卓に立って出席簿を持っていた。
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