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加奈子「チッ！
は～い！ごめんなさ～い♪」
聞こえないように小さく舌打ちをした後、笑顔で先生に言いながら体を前に向いた。
さすがミス猫かぶり。
腹黒さを人には絶対見せない。
「じゃあ出席とるぞー。有田ー」
「は～い」
あいうえお順で名前を呼ぶ先生。
私はこの出席をとる時間がもったいないと思う。
席はみんな埋まっているし、一目見れば誰が休みなのかもわかるのに何故先生は名前を呼ぶんだろ？
まぁ出席を必ずとる事を義務づけされてるのかもしれないけど。
「篠宮ー…はいるよな」
そう言って先生は出席簿に出席確認とボールペンで書いている。
やっぱりこれってムダに思う。
それから先生は出席をとりおえて教室を出ていった。
それからして１限目の先生がやってきて授業が始まった。
長い授業が退屈でしかたない。
席が前で顔は見えないけど加奈子も退屈なんだろう。
先生に見えないように携帯をいじっている。
私も授業がつまらないのでさっき読んでいた本の続きを読も。
席は一番後ろだし、バレないだろう。
そんな事を２限目３限目と続けていると、あっという間に放課後になった。
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