1.興味無い。

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早足で加奈子の所に戻ると、加奈子は体育館の方に体をむけていた。 何してるんだろと思い、自転車と一緒に加奈子の所へ向かった。 空「何見てるの?」 加奈子「わ、ビックリした。 いきなり出てこないでよ」 人を幽霊みたいに…。 空「ゴメン。で、何で体育館の方見てるの?」 加奈子「んー? あれ見てたの」 そう言って加奈子は人差し指を体育館の方に向けた。 目をやると、入り口に沢山の女の子達が集まっていた。 加奈子「あれ全部久瀬くんファンよ。 ホント、暇人よねー。練習なんか見て何が面白いのかしら?」 呆れ顔で加奈子は体育館を見て言った。 すると、体育館からホイッスルのような音が響いた。 顧問の先生らしき人の声で「休憩ー」と叫んでいる。 そして女の子達は突然騒ぎだした。 「久瀬くーん!お疲れ~!ダンク超カッコよかった!」 「あたし差し入れ持って来たの! 練習終わったら食べて!」 「次の練習もがんばってねー!」 体育館の中にいる久瀬渉に向かってキャーキャーと叫んでいる。 久瀬渉以外の部員にはとても迷惑な行為だなぁっと私は思った。
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