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空「ねぇ、帰ろ」
加奈子「ん?あぁ、うん」
私と加奈子は体育館を後にし、校門を出ていった。
学校を出てしばらくして、加奈子が口を開いた。
加奈子「それにしても久瀬くんってスゴいわよね~。
毎日あんな女子の団体に囲まれて」
また久瀬渉の話題か。
空「興味ないってだから」
加奈子「もー。少しくらい興味持ってよ。
話が続かないじゃない!」
頬を膨らませながら加奈子は言った。
空「興味のない話したって時間の無駄」
加奈子「クールに言っちゃって…。
そんなんじゃあんた…、いつまで経っても友達できないわよ!!」
人差し指を私の方に指しながら、何故か少し芝居くさく加奈子は言った。
加奈子「どう?ちょっとは気にした?」
空「全然。何かインチキ占い師みたいだった」
加奈子「なっ!!
インチキ占い師とは何よ!
私はねー、本気で心配してあげてんのよ」
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