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加奈子「まぁ、周りからはよく言われるわよ?
『篠宮さんと一緒にいて楽しい?』とか『物好きだよね』とか。
でも私そんなの気にした事無いし。
空と一緒にいる時が私一番楽しいからね」
そう言ってニコッと笑顔を見せた。
空「………」
加奈子「…ちょっと…。何か反応してよ!恥ずかしいじゃない!」
空「あ…、ゴメン。
加奈子ってドMだったんだなって思ってた」
加奈子「………ハァ!?
今の話しで何でそうなるのよ!!」
空「だって私、加奈子にキツイ事ばっかり言うし。それが楽しいんなら相当なドMって事になるじゃない」
加奈子「アンタってたまにズレてるわね…。
何よ、人が恥をしのんで言ってあげたのにぃ~」
ムスッと顔になった加奈子は私から少し離れて歩いた。
しかし私は頭の中で考え事をしてたから気にしなかった。
空「………」
口ではドMとか言ったけど、本当はそんな事思ってなかった。
『空と一緒にいる時が一番楽しいから』
私といる時が一番楽しい?
無愛想でつまんないし、ヒドイ事しか言わない私なのに…。
やっぱり加奈子ってわからない。
…でも。
少し嬉しかったな。
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