10人が本棚に入れています
本棚に追加
しばらくした後。加奈子とは別れ、私は自転車に乗り、バイト先へ向かった。
私のバイトは喫茶店の調理補助。
家からも結構近く、時給もそこそこ良いからバイトしてる。
自転車を走らせ30分。
バイト先につき、自転車を駐輪場に置き、店の中に入った。
店に入ると、扉に付いているベルがカランカランと鳴った。
「あ、空ちゃん」
私に気づいたのは、少し巻いてある長い髪の女の人だった。
空「香織さん」
野上香織さん。
年は22歳の大学生。
家も近く、とても優しいお姉さん的な存在。
空「香織さん。今日ってバイト休みじゃなかったんですか?」
香織「そうだったんだけどね?
今日は講義が無くなったからシフト入れたの」
空「そうだったんですか…」
何か加奈子に悪い事したな。
後でメールで謝っとこ。
香織「あ、そうだ。
更衣室で南くんがサボってるから呼んできてくれないかな?
そろそろお客さん多くなってくるし」
空「わかりました」
返事をした後、私は更衣室へ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!