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ガチャっと更衣室のドアを開けると、タバコをくわえながら携帯をいじってる人がいた。
「ん?オォ、空!」
その人は私に気づき、携帯をパタンと閉じた後挨拶をしてきた。
空「どうも…」
橘南(たちばな・みなみ)さん。
年は22歳。
香織さんと同じ大学に通っている。
見た目が派手で何かと私に話しかけてくる正直嫌な人。
南「なぁなぁどうよ!
この髪型」
南さんは自分の頭を指さしながら言った。
空「髪型?いつもと同じじゃないですか」
南「同じじゃねぇよ!ホレ見ろ!
色が変わってんだろ」
空「色?……あぁ」
そういえば前会った時は金髪だったような気がする。
空「茶色くなってますね」
南「そ!で。似合うか?」
空「さあ?似合うからその色にしたんでしょ」
自分のロッカーを開けながら私は言った。
南「んだよ、相変わらず愛想のねー奴だなぁ。
そんなんじゃモテねーぞ。
あ!聞いてくれよー。俺また告られてさー♪」
………またか。
この人は何かと私に自慢話をしてくる。
俺はモテて告られまくりだのなんだのと。
一度、興味が無いから止めてくださいとお願いしたのに無視してまた話しかけてくる。
正直ウザイ。
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