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「そ~ら~ちゃん!!
おっはよー!」
静かに本を読んでいる私の前の席に、テンションの高い女の子が座った。
空「………何?」
私は無表情で前にいる女の子に言った。
「もぅ!朝の会話の始まりに何?っはないでしょ~が!」
空「だって加奈子、今までそんなキモチ悪いテンションで話しかけてこないじゃない」
加奈子「キモチ悪いとは何よ!キモチ悪いとは!
せっかくあたしが最高の笑顔で話しかけてあげたのに」
そう言って加奈子はムスッとした表情になった。
このムダに明るい女の子は橘加奈子(タチバナ・カナコ)
中学校からずっと同じクラスで、元気だけが取り柄な子。
髪は明るい茶色のショートで化粧もバッチリ。
モデル並のプロポーション。
本人いわく、とてもモテるらしい。
それに比べて私は全くの逆。
一度も染めた事の無い真っ黒な髪。
化粧も道具がイマイチわからないからしたことない。
体型はよくわからない。まぁ太いか細いかと言われれば細い方にはいるだろう。
とまぁ、私と加奈子は全く逆なタイプの人間なんだけど。
加奈子は中学の頃からずっと私にかまってくる。
何でだろ?
未だに謎。
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