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まぁいいやと呟き、携帯をパタンと閉じた。
更衣室を出て店に戻ると香織さんと南さん。そしてもう一人いた。
背が高く褐色の肌。
綺麗に整えてあるアゴヒゲ。
黒のバンダナを頭に巻いたエプロン姿の男性はこの店の店長、藤堂秀作(とうどう・しゅうさく)さんが二人の前にいた。
香織「あ、空ちゃん」
香織さんは私に気づき、ニコッと笑顔を向けてくれた。
私は軽く会釈した。
藤堂「よぉーし!!やっと全員揃ったな」
南「全員って数でもないっすけどね~」
藤堂「いちいちうるせぇ~んだよお前は」
南「だっていつも思う事ですもん。
そろそろ新しい子でも雇いましょうよ店長」
藤堂「こんなちっちゃな店は三人で十分なんだよ。
店開ける時間も短いからな」
そう言って藤堂さんは南さんの頭を軽く小突いた。
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