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「ルゼ様!フィア様!どうなされました!?」 悲鳴を聞き付けたのか直ぐに駆けつけてきたメイド達。 「ぁ…母様ガ…」 「父サまが……!」 二人は頭が混乱しているのか喋り方が変である。 メイドはおかしいと思い二人の視線の先を見た。 ――そこにいるのは、変わり果てた主の姿。 「キャァァァア!!!」 メイドも悲鳴をあげその場に腰をつく。 一部の人はあまりの光景に吐いてしまっている。 少し遅れて執事達も駆けつけてきた。 「どうし…!? ぅわァアあぁ!!!!」 次々と来る執事は、次々と叫びだす。 メイド。執事。 そして………ルゼとフィア。 屋敷は驚きの悲鳴に包まれた。 その事件が起きた日は 丁度新月で、星もない 暗闇の時………… 屋敷の外には漏れず、夜の暗闇へと呑まれていった......
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