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「ルゼー、ここ分かる?」
「フィア、僕が頭いいわけないでしょ?」
あのあと部屋に移動した二人は素直に勉強を受けていた。
しかし、ルゼと言われた少年は勉強が苦手なのかペンが止まっていた。
「ルゼ様、あと5問で終わりですよ。
頑張って下さい、これが終わればオヤツを差し上げますから」
ヒィズはルゼの扱いに慣れているのか勉強を教えながら言う。
すると、いきなりルゼのペンが動きだした。
「えっと…ここの名前は<グラフィズ>で大きい権力を持ってるのは<四大貴族>
それで……えっと…」
用紙に書いてある世界と階級の問題はアッサリと解いたルゼ。
再びペンが止まったためフィアが問題を覗きこんだ。
「ヒィズ、ここボクも分からない!」
フィアは自分の問題用紙と見比べて言う。
「それではもう一度復習を兼ねて言いますよ?」
そう言ってヒィズはどこからか本を出し説明を始めた。
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