金色の男

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―NO SIDEー †戦 北の荒野† 見渡す限りの広い荒野。 枯れ木が数本あるくらいで、緑は全くと言っていいほどない。 変わりに死体が散らばって倒れていた。 水を求める大地が血を吸っている様はある意味気味が悪い。 そんな中、一人の男が死体に座っていた。 セミロングの金髪を靡かせ、意味もなく空を眺めてるみたいだ。 彼も血まみれだが、彼に傷が見当たらない事から返り血なのだろう。 返り血を浴びても金髪は神々しさを失わずに太陽の光によって輝いている。 「…あれか。」 男は、立ち上がり武器を握りある方向を見据えた。 彼が見据えた先は、数多の人がこっちへ向かって来る。 彼らが敵か味方かは、金髪の男達にしか分からない。 さぁ… そろそろ語ろうか、英雄の話を
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