涼宮ハルヒ~小学六年生~

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電車に乗って一時間程度の場所に野球場はあった。 あたし達は当日チケットを買って、野球場の中に入った。 …でも、そこであたしは、信じられない光景を見た。あの日の光景は今でも覚えている。 野球場の中であたしが見た物。それは、見渡す限りの人間だった。向かい側の席にも横の席にも、全ての席に人間が隙間無く蠢いていた。 あたしは親父に聞いてみた。「この中にはどれだけの人間がいるのか?」と。 すると親父は「満員だから五万人位だろう」と答えた。それも何事も無かったかの様に。 なんで、こんなに人間がいる中でこんなに落ち着いていられるの? 試合が終わるまで、あたしはずっとその事ばかり考えていた。
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