涼宮ハルヒ~小学六年生~

7/11
前へ
/50ページ
次へ
そして迎えた卒業式当日。 あたしはいつも通りに登校して、いつもの場所に座っていた。と、そこへ 「あの…涼宮さん。」 やってきたのは一人の男子だった。あたしは軽く受け答えた。 「…なによ。」 「あ、その、別に大した事ではないんだけど。……どうして、いきなり何も話さなくなったんですか?」 「…別に。あんたには関係ないわよ。」 あたしは少しイライラしたから、不機嫌そうに答えた。 すると、そいつはどう返せばいいのか分からないのか、急に戸惑いだした。 「……用件はそれだけ?ならどっか行ってくれない?あたしはいまイラついてんの」 駄目だそろそろ限界だ。 「…それですよ。前の涼宮さんなら、こんな事は無かった。なのに、最近はいつもこうです。それで、どうしたのかな、と思っ…」 バァァン!!! もう限界だった。あたしは机を勢いよく叩いて、今までに無い怒りをそいつに放った。 「さっきからうるさいわね!!あたしはもう嫌なの!こんな何もない世界にうんざりしてるの!!あんたなんかには分からないでしょうね!あたしの気持ちなんか!」
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

129人が本棚に入れています
本棚に追加