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そして迎えた卒業式当日。
あたしはいつも通りに登校して、いつもの場所に座っていた。と、そこへ
「あの…涼宮さん。」
やってきたのは一人の男子だった。あたしは軽く受け答えた。
「…なによ。」
「あ、その、別に大した事ではないんだけど。……どうして、いきなり何も話さなくなったんですか?」
「…別に。あんたには関係ないわよ。」
あたしは少しイライラしたから、不機嫌そうに答えた。
すると、そいつはどう返せばいいのか分からないのか、急に戸惑いだした。
「……用件はそれだけ?ならどっか行ってくれない?あたしはいまイラついてんの」
駄目だそろそろ限界だ。
「…それですよ。前の涼宮さんなら、こんな事は無かった。なのに、最近はいつもこうです。それで、どうしたのかな、と思っ…」
バァァン!!!
もう限界だった。あたしは机を勢いよく叩いて、今までに無い怒りをそいつに放った。
「さっきからうるさいわね!!あたしはもう嫌なの!こんな何もない世界にうんざりしてるの!!あんたなんかには分からないでしょうね!あたしの気持ちなんか!」
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