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空は舞い散っていく桜の花びらに見とれていた
縁側に腰掛け、お茶を飲んでいる霊夢は様子を見ながら呟く
「今年の桜ももう終わりね・・・」
「ねぇ、この白く浮かんでるのなぁに?灰?」
「桜の花よ」
「地底じゃ桜は咲いてないのかね」
「にやも!」
「じゃあアレが噂の“桜の木”かい?」
膝で寝転がっていた黒猫が急に人型になる
「お宝」
「だーい」
「コラッ、膝に乗ったまま人型に戻るな!」
「桜の木の下には死体が埋まっているんだろう?」
「その血を吸うから綺麗な色の花が咲くってさ」
「だからちょいと掘り起こそうと思ってね」
スコップを手に出かけようとしているお燐を空が引き止めた
「これ貸して」
「それと猫車も!」
「何だよ!私の獲物横取りする気かい」
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