2/3
前へ
/3ページ
次へ
空は舞い散っていく桜の花びらに見とれていた  縁側に腰掛け、お茶を飲んでいる霊夢は様子を見ながら呟く 「今年の桜ももう終わりね・・・」 「ねぇ、この白く浮かんでるのなぁに?灰?」 「桜の花よ」 「地底じゃ桜は咲いてないのかね」 「にやも!」 「じゃあアレが噂の“桜の木”かい?」 膝で寝転がっていた黒猫が急に人型になる 「お宝」 「だーい」 「コラッ、膝に乗ったまま人型に戻るな!」 「桜の木の下には死体が埋まっているんだろう?」 「その血を吸うから綺麗な色の花が咲くってさ」 「だからちょいと掘り起こそうと思ってね」 スコップを手に出かけようとしているお燐を空が引き止めた 「これ貸して」 「それと猫車も!」 「何だよ!私の獲物横取りする気かい」
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加