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(そろそろみたいだな)
真空はカプセルに近づく。もちろん、千里の光眼で男達の監視は怠らない。
〝何モ考エズ、ヨクアレダケノ事ガデキルナ〟
(ギルバートは元々、高名な剣闘師だったからな。精神訓練はしてるんだろ)
カプセルの中はいまだ見えないが、禍々しい力はより強くなる。
〝…真ちゃん、やっぱり怖いよ〟
(大丈夫、俺がついているだろ)
カプセルは今にも開きそうだ。
「あいつら遅えなあ。何やってんだ?」
森の奥、洞窟の入り口で待つ鎧を着た男。木によりかかり、洞窟を睨む。
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