プロローグ

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この世界には、様々な種族が共存している。そして大昔には、神をも震え上がらせるほどの科学力と力を持っていた。 人は、いつしか科学で神をも越えようとしていたのだ。そして神はそんな世界に恐れを感じ、一つの存在を生み出した。その存在は世界を壊滅寸前まで追い込むと、姿を消すが、その存在が姿を消したあとに残されたのは、わずかな生き残りと、廃墟と化した世界だけだった。 生き残った者達は、手を取り合い、その世界を緑溢れる世界に変えた。そして、神が生み出した存在を『怪魔』と呼び、語り継いだ。 しかし、悪夢はこれで終わらなかった。人間はかつてほどの科学力こそ失ったが、力は残っていた。気・霊力・心力など、自然に存在する力。そして種族同士の争いが起こったのだ。我らがこの世界で一番偉いと、様々な種族が争う。そしてそんな世界に再び怪魔は目覚め、世界を破壊しようと暴れ出す。 そんな中、人間族の一人の少年が立ち上がり、神が生み出し怪魔と戦いを始める。そしてその少年を先頭に多くの者達が、種族の壁を越えて共に戦い、何とか怪魔を打ち倒すことができた。 それから人々は、集まり、一つの国を築いく。『二度と戦争を起こさない』と言う信念を基に、すべての種族を平等に、すべての者達に平等を、そして、この世界を一つにと、その国『総国』は築かれた。 しかし、課題は山積みだった。神が生み出し怪魔を討ち果たしたが、その後、それが影響かは分からないが、化け物が出るようになったのだ。そしてその化け物も怪魔と呼び、それを討伐する組織を総国は創らねばならなかった。そしてできたのが、『剣闘師』と呼ばれる武装組織。そうして世界は再び安定と平和を得始めていく。 それから十数年、世界は再び、闇に喰われようとしていた。
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