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幼稚園から高校まで一貫した風見山学園は、父さんが神父と学園長を兼任する。
同じ敷地にある教会の告白室には、学生が進路や人生相談に来る。
神父と告白者を衝立で隔てた告白室は、神父側からは容姿は見えず、接点は告白者側から開く小窓だけだ。
小1の頃、学校から帰ると父さんは留守で、興味探検で教会を徘徊し神父側から告白室に入ってみた。
すでに告白者が入っていて、こっちに気付いたその人は話しを始めた。
しかし声が止まり沈黙の間の後、勢いよく開いた小窓から伸びた腕が、担いだままのランドセルを掴んできた。
しかめ面の女学生が小窓の向こうで睨み、低い声で「今 聴いたこと誰かに話したらコロスかも」と言った。
話の内容なんて覚えていない、怖くてオシッコを漏らしたその出来事はショックで忘れられずにいた。
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