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―― 閉じた目を見開くとベッドの上‥夢と現実が交差するなか、台に置かれた鏡がミイラを写す。
左目と口以外を包帯とコルセットで覆われた、『毎度』見なれたミイラの姿。
いつも体のどこかしらを怪我して、必需品の救急用具をカバンに詰め込んだキャラ作りのような格好。
道を歩けば隕石が降ってくる、じっとしてても未知のウィルスが発生する、大袈裟に表現すれば、そんな傍迷惑な存在。
それで他人を巻き込んだとしても、世のために生きてる訳ではない。
‥手に鈍い嫌な感覚が残る…あれは‥夢ではなかったのか――。
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