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「では …ナイフを持っていたのはなぜ?ナイフは君のだよね??」
何故?人を傷つけるつもりはなかった!!
よく怪我をする僕には、必需品の防具や医療道具とは対照的なナイフが御守りだった。
どこからともなく起こる厄災には、怪我の元になり得るモノを御守りにと考えたんだ。
気休めのつもりだったのに結果がこれだ……
「知り合いからのプレゼントです。御守りでした、人に危害を与えるつもりはありませんでした。
…まだ気分がすぐれないので、また今度にしてもらえますか?」
亜久里はうなずくと
「出直すとするよ、もう一度聞き込んでから来るよ」と颯爽と病室から出て行った。
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