キズだらけの少年

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隅の丸椅子に座っている父さんは、うつむいたまま静かだった口を開いた 「何度問題を起こせば自分をわきまえる? お前の境遇に同情し、私が力を貸す事が勘違いさせたようだ お前は自分の人生を投げても私が背負い込んでくれると思っているんだろ?」 それは、そう勘ぐられるのが嫌で、工夫して避けてきた言葉だった。 甘えるつもりはない、が、父さんが心の支えだ。 その想いは、最後は父さんが助けてくれると錯覚してしまう。 解っていたが誤魔化してた気持ちを、心ない露骨な言葉で口に出されてしまった。 素直に謝れない 否定したいが出来ない。
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