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ネスの部屋に入る。
僕は鍵を閉めた。
誰にも邪魔されたくないから。
ネス「リュカが犯人だよね?」
やっぱりバレた。
ネス「昨日の猫だけじゃ足りなかったの?」
僕は何も言わない。
ネス「何故殺人を…?」
リュカ「ネス…
君には分かってもらえると思っていたのに…」
今度はネスが黙る番。
リュカ「ネス。
君は他者の生命を奪う快感が分からないの?
自分より弱い者が居る…優越感。
何時も他人に迷惑をかけてる君なら…分かってくれるよね?」
ネスは首を振る。
リュカ「どうして!?」
ネス「迷惑かけてる訳じゃないよ…
ボクは不器用だから。
悪戯でもしないと、誰もボクの事を見てくれないから…」
嗚呼、なんて愚かしい言い訳。
笑っちゃうよ。
リュカ「なら、僕も。
不器用だから、誰かの命を奪わないと、僕の強さを証明できないから」
君の言い訳と同じだよ。
ネス「そんなの…強いって言わないよ!!」
やれやれ、何を言い出すかと思えば…
リュカ「くだらない」
ネス「なんだって!?」
リュカ「くだらないって言ったの!!
それに、君は強いの!?」
ネス「それは…」
リュカ「君も弱いよね!?
自分の気持ちを素直に打ち明ける事もしないで、言い訳だもんね!!」
ネスは下を向き、黙り込んだ。
リュカ「僕の邪魔をするんだったら、貴方が第二の犠牲者になりますよ」
ネスは静かにバットを構える。
引く気は無し…
ネス「ボクは君を止める」
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