過去の記憶は、時空を越えて

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ミラはまっすぐに俺を見つめる。 …………。 俺は、この瞳に弱いらしい。 「私は、それからずっとアタックをして、やっと貴方の彼女になれた……なのに、なんで何もしてくれないの?」 そう。姫は俺の彼女だ。 ミラの猛烈なアタックにより俺達は、3ヶ月前に恋人になった。 俺は、ずっとミラの気持ちに気付いていた。 しかし、俺達は姫と騎士……身分が違い過ぎる。 だから、ずっと気がつかないふりをしていた……しかし、ミラに言い寄られ、自分の気持ちに気付いてしまい、俺は折れた。 そして、俺達は、城の者には隠して恋人になったのだ。 「えっ……?」 「ルイス、私のことホントに好きですの?」 「好きだよ」 「なら、どうして、手すらまだ貴方から握って下さらないの?」 それは、周りには秘密だし、身分とか色々……まだ抵抗があるから……なんて言えない。 「……」 「私が姫だから……? 私、心配なのです」 ミラが、泣き出した。
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