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………
辺りに1から始めるクラス板がどの教室の扉の上にある廊下。
「ねぇ、それの話。する意味あったのかな?あんまり亮君のイメージ変わらないんだけど」
「ううん、とても意味あったよ、内峰」
「あのさぁ~そろそろ名前で読んでも大丈夫だから苗字使わなくても良いよ……優斗くん♪」
「おい、ヤンキーとヤクザが同じと思ってるのか?」
「うん、そうだけど……違ぅ?」
「全然違うわ!!ボケ。てめえのその脳ミソは腐ってるのか!?」
「うぅ……学年順位三桁の人に頭悪いみたいな事を言われた……私は一桁なのに」
「ははは……」
小走り程度に廊下を過ぎる三人の行方は玄関と変わっていない。
苦笑いをしている優斗を右に真ん中には呆れて怒れていない亮、左には妙にショックを受けている愛梨菜だ。
急に真剣な顔になったのは愛梨菜だった。
「亮君は組長の息子ってことで間違いない?それに……ひ、人を殺したって本当?」
「この世の中、クソ以下に狂ってるからなぁ。真面目に働いてる警察を探す方が大変だぜ」
亮君……そんな風に言ってほんとはどうなんだろう?
一度、聞かされただけではどうにも信じきれなかった愛梨菜はおふざけモードの亮に全く関係ない話をされて、納得いくはずもなく。だからこそ意を決して言葉を喉から発した。
「亮君、真剣に答えてよ……私は本当の姿の亮君が知りたい!だからはっきり言ってよ!!」
「……チイッ、また言うのかよ」
真面目過ぎる愛梨菜表情の雲行きが曇り始めたのを亮の口調とその態度から容易に知れた。優斗は機嫌が優れない亮に一言だけ口にした
「亮、なら分かるでしょ。内峰の気持ちが」
そこで溜息を一つ、そして雰囲気を真逆に変え亮は重い口を開いた
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