65人が本棚に入れています
本棚に追加
あの後、キャンディさんは何も教えてくれなかった。
彼女に会えるのではないかと、キャンディさんの店に通い詰めたが、
「何度来てもあの子は来ないわよ!」
と相手にされず、キャンディさんは、名前さえも絶対に言わなかった。
オレは諦めて、違う方法で彼女を捜す事にした。
なんでこんなに彼女に会いたいのか分からない。
いつも適当にちゃやらけているオレの事など、誰一人知ろうとしなかった。
それでいいと思っていた。
けど、彼女はオレの事を見透かし、生きろと言った。
オレは、オレを生かせようとした彼女と話しがしてみたくなった。
話した所で何か変わるのか?
いや何も変わらないかも知れない。
それでもいい。
もう一度会ってみたいと思った。
だからかもしれない。
。
最初のコメントを投稿しよう!