出会い

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「オイコラァ!いい度胸してんのぅ!」 「ぐはっ。ゴホッ。」 オレ、なんでこうなったんだっけ…? 薄れる意識の中、オレは思い出そうとしていた。 まぁ、このまま死ぬのも悪くない。 くだらない人生、こんな所で終わっても誰も悲しみやしない。 オレの名前は柊優樹。18才。 小さい時に親に捨てられ、愛というものが何なのか分からず育った。 それなりに人付き合い良く見せ、いつも誰かが周りにはいた。 けどオレは、心底、誰も信じちゃいねぇ。 上っ面だけの人間関係や愛のない人生、 荒れていたオレは、学校にも行かず遊び回っていた。 別に楽しかった訳じゃない。 学校にいるよりも、誰だか分かんねえ奴らと適当につるんでる方が楽だったから。 それだけの理由。 クスリでラリッてる奴もいた。 オレは手を出さなかったが、クスリ以外は何でもした。 喧嘩や盗み、オヤジ狩り…補導される事もしばしばで、施設の先生達も手を灼いていた。 女も知った。 その中の一人が、オレを飼うと言い出した。 どっかの社長夫人で、オレ位の子供を亡くしたとか。 オレを飼う条件は、学校へ行く事。 死んだ息子とオレを重ねて見ていたのだろう。 オレは施設を出れるならと、その条件をのむことにした。 厄介払い出来る施設の連中は、誰一人、理由も聞かず、止めることもしなかった。 そしてオレは、中2の時に施設を飛び出した。 。
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