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暗く心を閉ざしたオレは、一本の路地裏にいた。
そこには、男が4人。
こいつら…完全にいっちゃってんな。
ラリッてら。
関わりを持ちたくねぇ。
下手に引き返すと、逆に絡まれそうだ。
目を合わさないよう、通り過ぎようとした時、声をかけてきた。
「あららららら?無視ぃ?」
呂律回ってねぇし。
「ヒャハハ。なぁコイツじゃね?」
「んあ?ああコイツだ。」
なにがだよ!相手にしたくねぇな。
「なぁ、兄ちゃん優樹って奴だろう?」
「はぁ?なんだよ!」
オレはつい、応えてしまった。
「あったりぃ!」
「やっちまぇ!」
と言うなり、あっという間に囲まれ、立ってみたら思ったよりデカくてしっかりした奴らに殴打された。
やり返してみるが、相手は痛みなんか感じねぇラリッた奴ら。
4対1で適うはずはない。
奴らはオレを知っていた。
てことは、恨みでもかわせたか?
「なんでお前ら、オレを知ってるんだよ!」
何にもしてないのにやられるなんて癪に触る。
「知らないよー。お金貰ったからね。金持ちそうなオッサンに。」
金を貰った?
雇われたんか。
んなすぐに喋るような奴ら雇うなよな!
。
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