天涯孤独な少年と旅人の少女

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「俺はグレゴリア・ルーズ、グレッグって呼んでくれ。お前は?」 「私……(モグモグ)……は、アリア……(もっさもっさ)……マー……」 「く、食うのはやめろよ……」 「は、はいィ」  全く、何なんだこいつは……。 「それで、名前は?」 「アリア・マーキュリー……(ゴクゴク)……です」  こいつ今度は飲み始めたよ。それに、それ俺のシチュー……。 「……それで、なんでアリア・マーキュリーはこんな所に来たんだ? 何もねーぞ、ここ」 「アリアだけで……(ズズズ)……いいですよ」 「飲みゃあいいってモンじゃねえだろぉぉおがぁぁあ!!」 「は、はいィ!」  ああ、駄目だ。会話にならん。 「……もういい、2階に父親の使ってたベッドがある、そこで寝ろ。  じゃあな」 「はい、ありがとう……(ごくん)……ございます」  …………。  ホントに、調子が狂うヤツだ……はぁ。
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