天涯孤独な少年と旅人の少女

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――時間は流れて現在、夜八時。  アリア・マーキュリーとかいうヤツは隣の部屋に押し込んでおいた。  ……もう、寝る時間だしな。  ………………。  ちょっとそこのお前、今「八時に寝るなんて小学生かっ」ってツッコまなかったか!?  ちげーよ! 断じて違う! 朝が早いから早めに寝るんだよ!!  勘違いすんなよ!? 俺はガキじゃねぇ!!  ………………、  …………寝るか。  ………………、  ………………、  ………………、  ……早く次の章行けよ、寝れねーだろ。  ………………、  ………………、  ……フェードアウトしねぇ……。  ………………、  ………………?  ……なにか変な音が聞こえる。 「まだ、何かあんのかよ……」  俺はけだるい気持ちで、板に薄手の毛布をかけただけの質素な布団からでた。
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