唐突な襲撃

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「誰がボサボサだぁぁあ! グレッグだっつぅの!!」  いくら名前を言ってないからってそれはないだろ!! 「余裕だな、ツッコミをしている暇があるとは……」  目の前にはヴェイの持っている斧が―― 「ッ!?」  ヴェイの一撃により、再び鈍い金属音が響く。 「あ、危ねえ」  俺はヴェイにスキを見せないよう慎重に後退し、間合いを空ける。  ヴェイとかいう大男は体の大きさに似合わないやや小さめの――いや、普通の人から見れば普通なのか――斧を持っていた。 「つーか、その斧俺のじゃねーか!!」 「グダグダ話をしている暇は無いだろうと言っている」  ヴェイの豪快な横振り、かがんでかわす。  ちっ、はぐらかしやがって……。  しゃがんだときのバネを使い今度は俺が斬り上げ攻撃。  ヴェイはそれを斧を振ったときの遠心力をうまく後ろに向け、後ずさるように避ける。
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