唐突な襲撃

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「な、何だよ? コレ?」  わけが分からねぇ。  いきなり体が重くなり、地面に叩き付けられた。  わかるのはそれだけ。 「何……しやがった、てめえ……」 「……バイタルストーンも知らないのか、常識外れにも程がある」  んだよ、引きこもりで悪いか。 「こちとら……数年ここで暮らしてるんでね、……常識も何もあったもんじゃねぇ……んだよ」 「ふん、苦労してるらしいな」 「……どーも」 「だが、力を緩めるつもりは微塵も無い」  ……そりゃ丁寧にありがとさん。 「ホントに……何なんだお前ら?」 「ヴェイ・エフィニアだ」 「えっ、あっ……、イデア・ウェ――」 「いやだから名前聞いてんじゃねぇよ!! あのアリアといい、お前らといい、おかしいんじゃねえのか!?」 「…………。……三倍重力下でよくそんなに吠えられるものだな」 「…………」  ……………むむ。  確かに、こんなこと言ってる場合じゃねえや。とりあえずはこの重っ苦しい体どうにかしねえと。
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