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「あ、エネルギーが切れた」
は?
「バカ、あれほどエネルギー充電しとけって言ってたのに!」
え?
「予備は? ……あるの?」
もしかして……、
「…………、ない」
これ、チャンスか?
「あたしのは……、あるけど。」
はい、俺の希望、一瞬で消滅。
「あんま使いたくないんだよね、この石、貴重だし。でも……、仕方ないわよね♪」
ちょっと待て、何か言動のわりに嬉しそうだぞ!?
「ヴェイ、あんた援護して」
「わかった……」
ヴェイが斧を構えこちらへ向かってくる。
イデアはその後ろで剣を抜き、静かに呟く。
「……バイタルストーン『ウインド』」
うっすらと石が光り始める。
また何たらストーンか、くそ野郎!
イデアは石を発動した後、それを剣の柄の先にセットした。
「カマイタチ!」
イデアがそう叫び、剣を振る。すると剣の斬道に沿った形の風の刃がこちらに向かってきた。
「なあ!?」
紙一重で右へよける。するとその先でヴェイが身構えていた。
「おぉっ!?」
重い一撃を間一髪よける。
「あっぶねえ……」
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