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去り際にイデアは言った。
「ふんっ……おぼえてなさいよ……!!」
「ツンデレですか?」
「は?」
意味わかんない、と首を振ったあと、ヴェイの方に駆け寄り、引っ張っていこうとする。
ズ……ズズ……ズ……ズ……ズズ……。
しかし小柄で非力なイデアはヴェイを運べない。
さすがに俺もかわいそうだと思ったので……、
「あそこに、荷車があるぜ……」
「! ……フン」
荒い足どりで荷車のほうへ近づいた。
「おぼえてなさいよ」
ガラガラガラ――
捨て台詞をわざわざ二回言って去っていった……。
「一段落……だよな」
俺は家に戻り、すぐさま寝た。
グオオオォオォオオオォオオオォオオ――
否、アリアのすごい『いびき』で寝れなかった……。
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