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「寝れなかった・・・。」
鏡を見なくても俺の目にはクマがあるのが予想できる。
原因は間違いなくアリアのいびきだ。
だが、今さっきあの騒がしいいびきが止まった。
やっと静かに寝れるぜ、
……そう思った瞬間。
ガチャ…………。
ドアを開ける音。んで、そろそろと顔を覗かせるアリア。
どこの猫だ、お前は。
「……何だよ」
「あの……」
「ママが恋しいから一緒に寝たいってのは却下な」
「な……」
顔を赤くするアリア。
「何考えてるんですか! 違いますよ!!」
じゃあ何だよ。
まさか、今から起きろとか言うんじゃないよな……?
やめてくれ、頼む、まだ一睡もしていないんだよ。
「あの……
朝食はまだですか?」
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