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「あれ?もうこんな時間だ!
祐子、悪かったな。引きとめちまった、あんまり楽しくて・・」
植木くんがそういって私の手に自分の手を重ねる
(!え!・・)
私は、急いで引っ込めようとした。
彼はニコッと笑って
「化粧直さないで平気?」と聞いてきた。
私は、これ幸いとばかりに
「じゃあちょっと・・」
といって席をたった。
(まだドキドキしてる・・ 植木くんたらなんであんなこと!)
申し訳程度に化粧を直して席に戻ろうとすると
「お、きたな。さぁ帰ろう」
といって私の背中を押す
「だって、支払がまだ・・」
「いいから、いいから」
そのまま店の外にでてしまった。
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