危険な二人

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「よかった、決まりな!まぁ適当な時間にこの前の海の家、来てくれよ。待ってるからさ、な?」 植木くんはうれしそうだった 私にはそう見えた。 「おくるよ」 と言われ、私たちは並んで歩いた。 お互いの手は、いつの間にかしっかりつながれていた。 別れ際、植木くんはつないでいた私の手を自分の口元まで持っていき、私の目を見ながら手の甲に口づけした。 「祐子、おやすみ。」
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