あなたならどうする

恋する夏の日

「うわ～懐かしいわ！ぜんぜん変わってない！そのまんまなのね！」

当時のままのお店の姿に感激していると、

「そうさ、何にも変えてない。昔のままさ。」

植木くんが、厨房の中から言う。

「手伝いましょうか？」
「いいから座ってろ。好きなところでいいからさ。」

私は、海が一望できる窓際の席に陣取った。

ここで、バイトしてた頃から好きだった特等席だ

「さすがぁ。やっぱそこだよなぁ～、俺もそこの席が一番好きだな」

植木くんは私を見てにっこりした。