恋する夏の日

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「うん、そうだよね!ここの席、特等席って私、呼んでたよ。」 「えっ?そんな呼び方してたっけ?」 「ふふ、私が勝手に呼んでたの!」 「だよなぁ、俺も知らないもん、だけどさぁ、もうちょっといい呼び名ないのかよ。特等席って…」 植木くんは、そういいながら笑った。 「祐子、座ってろなんて言ったけど、悪い。これ運んでくれ、その特等席とやらに。」 「あ、はいはい」 私は、お皿をテーブルに並べる。 「おいしそうだね~」 「誰が作ってると思ってるんだよ?」
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