恋する夏の日

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なぜ?と自問自答してる割には、私こそ柴田くんという大切な人がいるのにも関わらず、彼が合宿中だから会えないという理由だけで、植木くんの誘いに乗って、二人っきりで逢ってる…       これだって裏切ってることになる? でもなぜか植木くんの誘いを断ることが出来ない自分に気づいている。 「おい、なにぼんやりしてんだよ?食おうぜ、せっかくの料理が冷めちまうぜ。」 植木くんの声に、我に返った。 テーブルには、数種類のパスタとサンドイッチ、サラダ・・それに甘いものもある! 「すごい!これホントに全部作ったの?」 私は植木くんを見た。 「当たり前だよ、さっきいったろ?昔取ったナントカって? まだわすれてねーよ。」 そういって私の隣に座り取り皿を渡してくれた (まったく完璧なエスコートだわ。本当に王子様だわ…)
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