恋する夏の日

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夕日と同じくらい美しい彼の横顔にクラクラしながら、私は彼の行為を非難した。 「からかってなんかいないよ。あんまりきれいな肩だからキスした…それじゃダメなの?」 「う、植木くん…」   彼は、私の顎を人差し指で上向けると、くちびるに触れるか触れないかくらいのなんともじれったいキスをしてきた。 くちびるの輪郭をなぞるような柔らかいキスだ。 柴田くんとは全然違う… (…比べるなんてどうかしてる…) さっき飲んだアルコールとキスで半分ぼーっとした頭で考える。 「…祐子?…柴田とどっちがいい?」
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