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その口元、いや…彼のくちびるが愛おしくなった私は彼に顔を寄せ、生クリームを舌で舐め取った
今度は植木くんが、びっくりする番だ。
「謝るつもりはないわ。したいことをしただけ」
私は、植木くんの言葉を真似した。
「…祐子…」
植木くんは、素早かった
私の肩をぐいと自分の方へ寄せると、さっきとはまったく違う激しいキス を…。
私は気が遠くなり、彼にしがみつくしかできなかった…
今まで抑えていた気持ちの箍が外れた…
それは私が、完全に植木輝彦に負けたという事だった…
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