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翌朝。
朱李が教室の扉を開けると、自分の席に頭を伏せた状態で座っている武臣の姿が目に入った。
朱李はすたすたと武臣の席の近くまで来ると、片手で軽く彼の肩を叩いた。
「おはよ」
びくついた武臣を見て軽く笑ってしまいそうになったが、朱李はそれだけ言って自分の席へと向かっていった。
武臣は返事もしなかったし、顔を上げることもなかった。
それからは、今までと変わらない日常が過ぎて。
あっという間に昼休みの時間になった。
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