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足音は前から聞こえてきたのだ。
不幸にも男性は足音のするほうへ進んでいたのだ。
引き返そうとした時、目の前には靴があった。
錆びた機械が動くようにゆっくりと顔を上げると黒い服を身にまとい、手には刀を握りしめ、鬼の仮面を被った人物が立っていた。
男性は狂ったかのように悲鳴をあげ、一気に引き換えした。
だが、恐怖と疲労で立ち上がれず、体を引きずりながら逃げているため全く進んでいない。
そんなことも、構いもせず後ろから鬼が迫ってきた。
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