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アリスタ「─────なあ…やっぱりやめようぜ……。」
ヴァイス「馬鹿かお前は?もうここまで来てるんだ」
「まだ誰にも見つかってないし、引き返せるって!!」
「もし引き返したらどうなると思う?国王に逆らった罪で死刑だ。」
「うっ……。わかったよ………。」
国で新しく法律が改正された頃、とある2人の青年が王宮に侵入していた。
エルアーグの世界で最大の領土を持つミラルタ国
広い領土があまるほどあるため、農業を盛んにしている。又、季節や気温が他国とは違く農作物が一年中を通して収穫できるため、戦争に参加する前は周りの国に農作物を売り捌いていた。
今侵入しているこの2人は自国であるレニムズの国王から命令を受けている
敵国の国王を抹殺しろと。
そこでまず広い領土を保有する国から潰すのがいいだろうと考え今に至る。
ヴァイスとアリスタは有名だ。
どちらもまだ15歳という年齢にも関わらず、最強とも言われる魔導団に所属しているからだ。
この2人に身内はいない。
ヴァイスは、10年前レニムズで起きた国立研究所崩壊事件によって研究員であった父と母が瓦礫の下敷きになり、父親の眼球と母親の右腕しか家に帰ってこなかった
アリスタには元々父親がいない。
売春をしていた母が見知らぬ男と出来てしまった子供がアリスタだという。
母親は息子が生まれてから子供をストレスの捌け口にしていた。
俗にいう家庭内暴力だ。母親は産まれたばかりの子供に食事を一切与えず、仕事から帰って来ては暴力を振るっていた
だが子供は死ななかった。不気味に思いつつも母親は子供を銃で撃った。
だが子供は血も出さず、何事も無かったような表情で座っていた。
母親はそれを能力だと気付いた。それと同時に自分の手には負えないと悟り、孤児院に子供を預け首を吊って自殺した。
その後警察が現場に行くと、母親が自分の内臓や骨に埋もれているのを見たらしい。死姦されたという
捨てられた時、アリスタはまだ2歳だった
魔法にも人それぞれの属性がある。
それは生まれた時から決まっていて変える事も追加する事も出来ない。
現在判明している属性は全部で11
【聖】【仁】【炎】【氷】【水】【雷】【空】【土】【金】【暗】【無】
属性によって相性があり、無以外は何らかの弱点を持っている
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