プロローグ

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††† 「いってきまふッ!!」 口にパンを咥え背中で母さんの声を聞きながらあたしは家を出た。 チラッと腕時計に目をやると遅刻寸前。 「近道するか」 そう呟くとあたしは近くの塀にひょいと飛び乗りそのまま民家の庭を通り抜けると学校へ向かう高校生たちの姿が目に入った。 「よし、間に合った」 初めてにしては良い近道だったな、なんて満足げに笑いながら最後の塀を飛び降りた…………が。 ドカッ へ…………? .
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