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†††
「ありがとうございましたーっ」
「気をつけて帰れよー!」
手を振って見送る。
「さて…そろそろ学校に…」
なんて落ち着いていると…
キーンコーン
カーンコーン♪
「…!!…ち、遅刻だーっ!!」
チャイムを聞いて慌てて鞄を手にとり学校へ向かい走り出す。
「あの!名前はーッ?」
後ろから栗毛の声が聞こえ走りながら振り返る。
「新條沙姫(シンジョウサキ)だ!お前も走れ!遅刻するぞー!!」
そう叫んで体を元の向きを戻しながら走るスピードを上げた。
これがアイツと初めて会った時の出来事。
高校に入学して3日目の時だった―――…。
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