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―序章―
《悪夢》
遥か遠くで雀の囀りがした………。
意識が朦朧としている中。
確かに聞こえる、その雀達のサエズリ。
―…あぁ、これは夢だ。―
俺が横たわるベッドの片隅には青銀色の少女。
彼女は悲しそうな瞳で、俺という存在を見据えていた。
―…あの、…遠い…善き思い出の日…―
―…あのすべてを引き裂いたのは…―
全てを見透かすその少女は、何を知っているのだろうか?
―他でも無い、この私―
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