太平洋戦争の頃の艦艇群

4/5

90人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ
そして空母も「鳳翔」の廃棄をもっとしても、新規建造枠は3万トンあまりしかなかった。 このロンドン条約の状況下に巡洋艦は軽巡洋艦として「最上型」が建造された。 1万トンの排水量で軽巡洋艦として就役した。 最上型は前ページでも書いたように有事にあたっては20㎝砲に換装するのが前提である。 そして「利根型」も軽巡洋艦枠で建造されたが、条約廃棄が内定したため完成時から8インチ砲搭載艦として就役した。 駆逐艦は1500㌧の制限を克服するために、小型の艦体に過剰兵装装備の「初春型」を完成させた。 魚雷の次発装填装置により「吹雪型」より有力な駆逐艦として就役した。 しかし同様なコンセプトで就役していた水雷艇「友鶴」が転覆した「友鶴事件」により設計の見直しがおこなわれ「初春型」は「吹雪型」に対して3分の2程度の戦闘能力に押さえられ、排水量は同等に増えてしまった。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

90人が本棚に入れています
本棚に追加