航空母艦《正規空母》

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赤城 建造所/呉海軍工廠 赤城は巡洋戦艦として完成する予定だった。 八八艦隊の最初の巡洋戦艦天城級の一隻で常備排水量4万1200㌧・速力30ノット・40㎝主砲連装五基を持つ艦艇として大正九年十二月六日に呉海軍工廠で起工された。 大正十年にワシントン海軍軍縮会議が開催され、建造中の戦艦は全て破棄する事になった。 日米だけは一隻の基準排水量3万3千㌧を上限に二隻の戦艦を空母としての改造が認められた。 「赤城」と姉妹艦「天城」(後に戦艦「加賀」に変更)が空母に改造された。 アメリカ海軍では巡洋戦艦「サラトガ」「レキシントン」の二隻を空母に改造している。 一方工事を中止されていた「赤城」は大正十二年から計画を変更して工事を再開して昭和二年三月二十五日に空母として完成した。 日本海軍はそれまで小型空母の「鳳翔」しか建造経験が無かった為に完成した「赤城」は非常に特徴的な外見の空母として完成した。 最上飛行甲板は発着艦兼用で、二段目と三段目の飛行甲板は発艦専用する三段甲板式空母であった。 一見、飛行機が着艦しているときでも二段目と三段目の飛行甲板から発艦できる効率的なスタイルに思えるが、構造が複雑でたいして艦載機も搭載できず(改装後は31も搭載機が増えた)、二段目の飛行甲板は艦橋と20連装砲塔が二基もあった為に塞がれ、下段甲板は次第に使われ無くなった。 昭和十年十月より十三年八月の期間に近代化改装工事を実施、全通一段飛行甲板の空母として完了した。 画像は三段空母時代の赤城と戦艦長門。image=280898602.jpg
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